電波プロダクトニュース



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2月9日 120209_02 日本計器製作所 変換部品 モーター・アクチュエータ パソコン・OA機器・LAN用

ウルトラブック用超薄型冷却ファンシリーズ


 日本計器製作所(東京都大田区)は、ノートPCの新トレンドであるウルトラブック用に、薄型・高性能の冷却ファン「超薄型ファンシリーズ」を開発した。ウルトラブックの市場本格化に向けて順次、販売を開始し、全世界に展開する。

 高性能で薄いウルトラブックは、搭載される冷却ファンにもさらなる薄型化を要求している。同社は、世界一薄い厚さ2.2ミリメートルのファン技術を応用し、薄くても十分な風量と高い信頼性を持つ新製品を開発。

 新シリーズは、サイズ45―60ミリメートル、厚さ4.0―6.0ミリメートルの12種類で構成。最薄最小の45×4.0ミリメートル品で0.035立方メートルと高風量ながら35dBAと低騒音を実現している。

 ウルトラブック用超薄型ファンシリーズの標準品第1弾として、60ミリ角サイズ、ファン厚さ5ミリメートル、モーター厚5.3ミリメートルの「HY60Q」(風量2.74CFM)を販売開始した。さらに第2弾として、60ミリ角サイズ、ファン厚さ4ミリメートル、モーター厚4.3ミリメートルの「HY60R」(同1.97CFM)を近くリリースする予定。

 青柳衆一社長は「新シリーズは長年培ってきたノウハウを凝縮して開発した」とし、「当面、月間50万台の販売を目標に置く」と話す。生産は中国で行う。

 同社の小型電子機器冷却用精密ファンは、現在は車載機器向けなどが主力となっているが、今回の超薄型ファンシリーズ開発を機に今後、ノートPC市場への展開を本格化させていく方針だ。

 同社は、小型電子機器冷却用精密ファンの次世代ニーズに照準を合わせ、小型精密ファンの(1)省エネ化(2)薄型化の追求を軸とした技術開発を強化している。

 省エネ化に関しては、消費電力低減によるCO2  削減を目指した小型精密ファンの省電力化の取り組みを推進している。PCなどで標準使用されるサイズ40ミリメートルの小型ファンのファン効率は一般的に2―3%だが、同社はこれを30%程度まで改善すべきと考え、技術開発に取り組んでいる。

 実現すれば、全世界で小型精密ファンの電力消費時に放出されるCO2を大幅削減できるため、同社の技術開発ポリシー「Create Newest Technology for Human Happiness」と整合するテーマと捉えている。

 同社は、1943年(昭和18年)の創業以来、一貫して手掛けてきた精密機構技術をベースに、各種ファンモーター、ヒートシンクファンを製品化し、市場に投入している。


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