120209_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月09日 |
120209_03 |
三菱樹脂 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
水蒸気バリア性やUVカット性を持つバリアフィルム
三菱樹脂(東京都中央区、吉田宏社長)は、透明蒸着ハイガスバリアフィルム「テックバリア」シリーズの新製品として、アルミ箔に匹敵する水蒸気バリア性(水蒸気透過率 210-2レベル)に加え、UVカット性(紫外線吸収機能)を付与した「テックバリアMX」を開発、販売開始した。高レベルのバリア性能とUVカット性能が要求される、医療・医薬品、精密機器部品分野の包装材として拡販する。
テックバリアは、プラスチックフィルムの上にシリカを真空蒸着させ、水蒸気バリア性と酸素バリア性を付与した透明蒸着ハイガスバリアフィルム。内容物が視認できるほか、ユーザーが金属探知機や電子レンジを利用できるため、医療・工業・食品・化粧品などの包装材や太陽電池バックシート部材など、広い分野で利用されている。
今回開発のテックバリアMXは、優れた蒸着技術により、テックバリアシリーズで最高水準のバリア性である水蒸気透過率0.05(g/〈平方メートル・day〉、40度C/90%RH)、酸素透過度0.8(ミリリットル〈平方メートル・day・MPa〉、25度C/80%RH)というアルミ箔に匹敵するバリア性を実現しつつ、ベースフィルムの改良などで、従来品比で長波長領域の紫外線を大幅に遮断できる。このため、これまで以上に内容物の長期保存が可能となる。
テックバリアMXをアルミ箔包装材の代替材料として使用することで、医療品・医療器具の誤使用などの医療過誤防止、分包顆粒(かりゅう)薬の飲み残し確認、外包装をRSSコード貼り付け工程省略、工業分野では内容物が容易に確認できるため作業効率向上などが期待できる。
テックバリアMXの売上高は、5年後で30億円を目指す。
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