電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
1月19日120119_01 パナソニック デバイス 受動部品 フィルタ 移動体通信機器用

WLCSPプロセスの業界最小最薄のSAWデバイス3品目


 パナソニック デバイス社(小林俊明社長)は、新開発のウエハーレベルチップサイズパッケージ(WLCSP)プロセス、新構造を採用することにより、業界最小最薄サイズのSAWデバイスを開発し、1月から量産を開始する。SAWデュプレクサ、SAWデュアルフィルター、SAWシングルフィルターの3品目。同社従来品比体積で約20―35%削減した。スマートフォン、タブレットPC、携帯電話などのRF信号処理回路用に供給する。

 新開発のSAWデバイスは、SAWデュプレクサ外形寸法1.8×1.4×0.35ミリメートル(体積で同社従来品比約35%減)、SAWデュアルフィルター同1.1×0.9×0.35ミリメートル(同約20%減)、SAWシングルフィルター同0.8×0.6×0.35ミリメートル(同約20%減)。

いずれも新開発のWLCSPプロセスを採用。くし型電極を形成した圧電体素子をベースとし、独自のキャビティ形成技術と銅メッキ技術を用いて、従来必要だったセラミック基板とパッケージを不要にした。これらによって同社従来品より大幅に小型、薄型化し、業界最小最薄サイズながら同社従来品と同等のフィルター性能を確保した。

SAWデュプレクサはWLCSPプロセスによる小型、薄型化とともに、銅メッキ技術によりインダクタを形成することで優れたフィルター特性を実現。UMTS Band5仕様準拠の場合、送信側で挿入損失2.0デシベルmax.(typ.1.6デシベル)、Isolation55デシベルmin.(typ.72デシベル)。受信側で同2.3デシベルmax.(typ.1.6デシベル)、同50デシベルmin.(typ.58デシベル)。

SAWデュプレクサ、SAWデュアルフィルタ、ASWシングルフィルタいずれも、独自のキャビティ形成技術と銅メッキ技術を用い、樹脂封止圧力9MPaの耐モールド性を持つ。RF信号処理回路がディスクリート設計からモジュール設計に主流が移り、モジュール設計で求められる耐モールド特性を確保した。


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