基板対基板用コネクタ「8600シリーズ」の水平接続タイプ

　ケルは、０.６３５ミリピッチ基板対基板用コネクタ「８６００シリーズ」の水平接続タイプを販売開始する。

　同社では以前から、８６００シリーズの垂直接続タイプとスタック接続タイプを販売してきたが、今回、水平接続タイプを開発した。これにより、垂直接続・スタック接続・水平接続の３次元実装が可能となり、さらに自由な基板レイアウトへの対応が可能となる。

　実装方式はＳＭＴで、自動実装に対応。小型製品ながら有効嵌合長２ミリメートルを確保し、挿抜回数は５００回を保証、高信頼で安定した接触を実現する。

　水平接続タイプは、１２０極、１４０極、１６０極に対応。小型ながらしっかりとした構造で嵌合時のがたつきを少なくした製品。モールドの形状によりコネクタの逆挿しを防ぐ誤挿入防止機構を備え、こじりに強い構造。自動実装時に吸着面を確保するなど、様々な工夫が施され、使い勝手に優れる。

　接触信頼性が高いプラグ側ボックスタイプ。産業用機器に耐える堅牢構造。ＲｏＨＳ対応品。

　水平接続タイプの投入により、産業用機器・遊戯機器市場を主力とした０.６３５ミリピッチ製品のバリエーションが充実し、幅広いニーズへの対応が可能となった。

　サンプル価格は５５０円／ペア（１２０極）。

　同社は、０.６３５ミリピッチ製品を注力製品に位置付けており、今後もさらなるラインアップ充実を推し進め、柱商品として販促強化を図る。

　定格電流は１端子につき０.５Ａ。耐電圧ＡＣ２００Ｖ、１分間。使用温度範囲マイナス４０―プラス８５度Ｃ。