3.8ミリサイズ寿命100万回のタクティールスイッチ

　ミツミ電機は、３.８ミリメートルサイズで寿命１００万回を実現した高寿命タクティールスイッチ「ＳＯＶシリーズ」の開発を完了し、今月から量産開始した。

　 電子機器の操作性の多様化が進み、その一つとして小型タクティールスイッチの長寿命化要求がある。同社は、ばね径の拡大、接点部分の耐久性向上などの改善により、従来機種（ＳＯＦシリーズ、寿命保証１０万回）の１０倍となる１００万回保証を達成した。ボタン付きのため、操作フィーリングの安定化を実現している。

　 特徴は、外形寸法３.８×３.６×高さ１.５ミリメートルの小型・薄型形状。接点部分の機械的劣化を低減することで、長寿命化・高信頼性を実現した。寿命保証１００万回。

　 用途は、小型ポータブル電子機器の操作用、タブレットＰＣやマウスなどのＰＣ関連機器、携帯情報端末機器、デジタルカメラ、テレビ本体および周辺機器の操作用など。

　 サンプル価格は４０円（消費税別）。生産計画は、中国の青島三美電機（青島市）で当初月産３５０万個。

　 主な仕様は、定格ＤＣ１２Ｖ、５０ｍＡ（抵抗負荷）。接触抵抗値１Ω以下。耐電圧ＡＣ１００Ｖ　１分間。作動力１.９Ｎ。寿命１００万回。

　 小型電子機器ではメニュー選択、ボリュームスイッチなどの操作用にタクティールスイッチが多用され、小型、好感触に加え、高耐久性が必須の要求となっている。