エンタプライズ向け400GB2.5型等SSD3機種

　東芝は１４日、エンタープライズ向け２.５型ソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）として４００ギガバイト容量の「ＭＫ４００１ＧＲＺＢ」など３機種を商品化し、第４四半期（１１年１―３月）からサンプル出荷を開始すると発表した。

　 併せて同社初のエンタープライズ向け大容量３.５型ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）も商品化する。これにより、データセンターやサーバーを築くために必要な、ストレージデバイスを総合的に提供できる体制を構築したことになる。

　 ＭＫ４００１ＧＲＺＢシリーズは、同社が基本技術を開発したＮＡＮＤ型フラッシュメモリー技術と、富士通から譲り受けたエンタープライズ向けＨＤＤの技術を融合した。

　 ＮＡＮＤ型フラッシュメモリーを記憶媒体に使用することで、エンタープライズ向け高速回転ＨＤＤに比べて３倍以上高速で読み出しが可能なため、搭載されたサーバーやストレージシステムのデータ処理性能向上に貢献する。

　 同社は、ＮＡＮＤ型フラッシュメモリー部門を社内に持つことで、信頼性の高いエンタープライズ向けＳＳＤを提供できるとしている。

　 エンタープライズ向け３.５型ＨＤＤも第４四半期をメドに、ＳＡＳインターフェイスで２テラバイトの「ＭＫ２００１ＴＲＫＢ」と１テラバイトの「ＭＫ１００１ＴＲＫＢ」品の量産を開始し、ＳＡＴＡインターフェイスで２テラバイトの「ＭＫ２００２ＴＳＫＢ」と１テラバイトの「ＭＫ１００２ＴＳＫＢ」品のサンプル出荷を開始する。