101208_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月8日 |
101208_04 |
マイクレル・セミコンダクタ |
半導体集積回路 |
セミカスタムIC |
通信インフラ用 |
低ジッタのプログラマブルクロックシンセサイザ「SM802XXX」
米マイクレル・セミコンダクタ社の日本法人(横浜市西区、山本一博社長)は、高速通信インフラ向け半導体製品のラインアップを強化している。このほど、プログラム可能なクロックシンセサイザの新世代製品ファミリー「ClockWorks」の第1弾製品「SM802XXX」を発売。100フェムト秒以下という低ジッタに抑える。「光通信やLTEなどの高速通信インフラ市場は、年間30%以上の成長が見込める。新ファミリーの投入で、当社の同市場向け提案領域は1・5倍以上に拡大する」と、広帯域幅製品担当ラミ・カナマ部長は話す。
■100フェムト秒以下を実現
新ファミリーは、水晶発振子からの低周波のクロック入力を、最大周波数840メガヘルツ という高周波差動出力またはシングルエンド出力を生成する。差動伝搬線路をループ状に形成しLC発振を行う独自の「ロータリーウエーブ技術」により、業界で初の100フェムト秒以下という低ジッタ性能を実現。「位相雑音も低くできる技術であり、この分野では数十年に一度の革新的技術」と位置付ける。
新ファミリーは、ヒューズベースの1回書き込みメモリー(OTP)を採用。従来のマスクを用いた製造では数カ月必要だった納期を、数日間に短縮できるようになっている。
出力は最大八つの差動/シングルエンド出力クロックをサポートする。出力タイプは、LVCMOS、LVPECL、LVDSなど幅広く対応している。10ギガイーサネット、SONET/SDH、光ファイバ、SAS/SATA、PCIeなどの高速シリアルインターフェイスで使用されている実用的なリファレンスクロック周波数を生成できる。
カナマ部長は「新ファミリーは柔軟性が高く、設計者は自由にデバイスを調整できるようになる。システムクロッキング要件が決定するのは設計工程の中で遅い時期であり、プログラマブル対応によって開発期間を大幅に短縮できる」と語っている。
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