電波プロダクトニュース



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11月19日 101119_02 ルネサスエレクトロニクス 半導体集積回路 マイコン・DSP 一般民生用

130ナノプロセス採用16ビットマイコン新ファミリー「RL78」


 ルネサスエレクトロニクスは、8/16ビットマイコン市場に向けた16ビットマイコンの新ファミリー「RL78」の開発を完了し、11年1月からサンプル出荷を開始すると発表した。

  新ファミリーでの売上げ規模として、15年度に500億円を掲げている。

  新ファミリーは、従来の8/16ビットマイコン・ファミリー「78K」「R8C」を統合した製品群となる。「78K0R」のCPUコアをベースに、R8Cの周辺機能を融合して新たなCPUコアとしてRL78を開発。130ナノプロセスを採用し、チップサイズの小型化や低消費電力化、高性能化などを果たしている。

  高精度なOCO(オン・チップ・オシレータ)を集積して外部発振器を不要にしたり、高機能タイマーを搭載したりするなど、部品コストの低減にも貢献する。

  「マイコン単体のみならず、周辺部品やソフトウエアの再利用なども含めて、システムコストの低減に貢献するマイコンとして展開していく」(水垣重生執行役員兼MCU事業本部長)。

  第1弾製品として、11年1月から「RL78/G12グループ」「同G13グループ」のサンプル出荷を開始する。合計302品種を投入し、継続的にラインアップ拡充を図り、11年度末には700品種まで拡大させる構え。例えば、G13は、CPUは32メガヘルツ で動作し、1.6Vの低電圧駆動を実現。動作電流は32メガヘルツ動作時で2.2mAとなる。

  新ファミリーの開発拠点は、玉川事業所(川崎市)と北伊丹事業所(兵庫県伊丹市)。生産拠点は、熊本川尻工場と愛媛県の西条事業所で、二つの生産拠点を活用することで、災害時などの不測の事態に直面しても安定した供給を確保できる仕組みを構築している。

  11年以降、R8Cおよび78Kに関する顧客からの新規開発は基本的に中止し、RL78への移行を促していく考え。新たな統合開発環境も11年4月に提供を開始する予定。

  また、基本戦略として、RL78により、8/16ビット市場を全てカバーしていく方針だ。「ハードウエア的には16ビットだが、製品カテゴリとしては8ビットと位置付けている」と水垣執行役員は話す。

  同社の09年におけるマイコンの世界シェアは、16ビットで35%、8ビットで20%と、ともにトップ。32ビットを含めても圧倒的なシェアを誇っている。


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