101105_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月5日 |
101105_03 |
朝日ラバー |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
一般産業用 |
蛍光体を配合したシリコーンゴムキャップをかぶせた青色LED
|
工業用ゴム製造の朝日ラバー(さいたま市、横山林吉社長)は、得意とするシリコーン材料の組成・変成技術を生かし、LEDの様々なニーズに対応する製品開発を強化している。このほど、シリコーンを用いた業界初のLED照明用基板向け白色レジストインキの販売をスタート。「シリコーンの特性はLEDに向く。成長が見込まれるLED市場にはビジネスチャンスが多い」(開発営業グループ滝田充部長)と様々な製品展開を計画する。
同社は、工業用を中心に医療・衛生用、さらには卓球用ラバーなど各種ゴム製品の製造、販売を展開。シリコーン材料の組成・変成技術がコア技術の一つ。
シリコーン材料は、耐熱性・透過性、耐紫外線性に優れるという特性を持ち「LEDの周辺の各種材料に適した製品」と位置付け、LED関連のシリコーンベースの製品展開を強化している。
現在の主力製品が、青色LEDに蛍光体を配合したシリコーンゴムキャップをかぶせた「アサカラーLED」。LEDの課題の一つである発光、発色のばらつきをシリコーンキャップで解消する。また、1万色以上のカラーバリエーションに対応できる点も大きな特徴だ。
内装のデザイン性が問われる高級車の多くに採用され、各種装飾用照明での利用も広がる。アサカラーLEDでは、一般照明用を狙って、LED単体では実現が難しい高演色を実現する製品も開発し、提案を行っている。
おおよそ20億円の売上げがあるアサカラーLEDに続く製品として「アサカラーレジストインク」「アサカラーレンズ」を現在、ラインアップ。
アサカラーレジストインキは、業界初のシリコーンベースの白色レジスト材で、LED照明向けプリント基板向け。独自の配合技術により、95%以上という反射率を実現。LEDの高出力化で要求が高まる耐熱性を兼ね備える。150度C、1千時間という条件での試験でも反射率91―92%を維持。
現在、国内基板メーカーで評価が進んでいる段階で、滝田部長は「今後、改良を加えながらラインアップを拡充する」と話す。
アサカラーレンズは、光透過率94%以上の透明シリコーンレンズでLED光の集光、拡散レンズ用途のほか「今後は導光板などの応用、提案を行う」(滝田部長)としている。
なお同社では、アサカラーブランドのLED関連製品の提案を国内外で展開していく方針。9―13日に中国上海で開かれる10年中国国際工業博覧会にも出展する。
|