101104_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月4日 |
101104_02 |
ビクトレックスジャパン |
接続部品 |
コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット |
自動車機器用 |
EV向けなどAPTIVフィルムを絶縁材料に用いた平角銅線の巻線
高機能性材料販売のビクトレックスジャパン(東京都港区、リチャード・オカップニャック社長)は、巻線加工メーカーのトーワテック(大阪府東大阪市)および浦谷エンジニアリング(京都市伏見区)と協力し、APTIVフィルムを絶縁材料に用いた平角銅線の巻線加工技術を確立した。
次世代ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)で採用が見込まれる相互接続用バスバー部品や自動車用巻線などの絶縁用途向けに需要開拓を進める。
確立した技術は、四角い断面形状の平角銅線に絶縁材料としてAPTIVフィルムを巻き付け、熱加工により銅線に密着後、曲げ加工を施すもの。自動車分野では次世代HVやEV用に樹脂フィルムで絶縁処理を施した平角銅線が注目されている。EVやHVは電装品の狭小スペースへの搭載が想定され、平角銅線によるバスバー部品は厚みを薄くでき実装スペースを節約できる。巻線用では丸型銅線より高密度で巻けるため駆動モーターの小型・高出力化が期待できる。
現在、平角銅線はPI(ポリイミド樹脂)フィルムを絶縁材料とした開発が進められているが、同フィルムは製造時に若干の延伸加工が施され、熱硬化性のため絶縁材用途では50マイクロメートル程度の厚みが必要。一方、APTIVフィルムは無延伸キャストフィルムのため十分な伸び性を持ち銅線への追従性に優れ、曲げ加工時の亀裂の心配がない。PIフィルムの約4分の1の12.5マイクロメートルのフィルム厚で十分な絶縁性を確保する。
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