電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月27日 101027_03 エボニックデグサジャパン 光関連部品 光部品、光モジュール 一般産業用

LED/太陽光発電向けレンズ用シリカガラス製品「サボジル」


 エボニックデグサジャパン(東京都新宿区、ウルリッヒ・ジーラー社長)は環境・省エネ関連を注力分野とし、LEDや太陽光発電市場向けにシリカガラス製品「サボジル」を提案している。紫外線(UV)LED向けのレンズや太陽電池用集光レンズを柱に、実績拡大を目指す。

  「サボジル」は有機シランとフュームドシリカを原料に「シバラ ゾル・ゲル法」という独自技術によって生産される高純度のシリカガラス。生産は台湾のエボニッククリスタルマテリアルズコーポレーション(台北市)で行っており、これまで台湾を中心にLED照明向けに供給してきた。今年5月から日本市場での販売を開始。現在はシリカガラスの強みを生かせるUVLEDと太陽電池集光レンズをターゲットに提案活動を行っている。

  「UVLEDはUVプリンタやUV硬化装置、医療分野など、まだまだニッチな分野で使用されるケースが多いが、市場は確実に広がっている。サボジルは耐熱性や耐環境性に優れ、太陽光発電用途でもメガワット級の大型発電設備向け集光レンズとしては最適だ」と後藤幸和テクノロジー&パフォーマンスソリューションズ部部長は話す。

  「サボジル」は、以前からLEDレンズとして使用されているエポキシ樹脂やシリコーンに比べ、幅広い光波長領域に対応する。特にUVの波長領域において樹脂系のレンズではUV耐性や耐水性が弱く、透過率の減衰につながっていた。

  「サボジル」はUV耐性が強く、湿気を透過しない。耐熱性にも優れ、1千度Cに対応する。こうした特徴により、発光効率の保持につながり、製品の長寿命化を実現する。

  また、独自技術「シバラ ゾル・ゲル法」で生産することにより形状の自由度が高まり、顧客ニーズに合わせた設計が可能となる。UV波長領域に対応する石英レンズに比べて、加工性に優れ、生産効率も高い。太陽電池用集光レンズ用途でも発電効率の向上に貢献する。

  「サンプルワークをしていると、顧客からこういうものは作れないかと相談を受けることが多々ある。細かな顧客ニーズにも対応できるようドイツ、台湾のR&D拠点と連携を密にしている。今後は環境意識の高まりとともに拡大している水ビジネスも視野に入れる。最新のUVLEDは水の殺菌にも使用でき、市場拡大に期待している」と後藤部長は意気込みを語る。


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