電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月20日 101020_01 ルネサス 半導体集積回路 マイコン・DSP パソコン・OA機器・LAN用

マイクロコンピュータ向け1.6ミリ角の8ビットマイコン


 ルネサス エレクトロニクスは、マイクロコンピュータ向けに超小型LSIパッケージ技術の開発に成功した。

  新技術はFO―WLP(ファンアウト型ウエハーレベルパッケージ)の一種で、LSIの積層技術であるウエハーレベルの多層配線形成技術と接合技術を応用して、マイクロコンピュータ向け超小型パッケージとして開発した。この技術を適用したマイクロコンピュータは11年末のサンプル出荷開始を計画している。

  今回開発のFO―WLPは、(1)支持体ウエハー上に形成した配線体へのCPB (銅ピラーバンプ)の形成(2)電極パッドに無電解メッキ処理を行ったチップを高速で接合するC2W (チップとウエハー)接合技術(3)ウエハー全体をモールド封止するプロセスにおいて約10マイクロメートルのチップ―配線体間のギャップも一括で封止できる生産性の高いウエハーモールド・アンダーフィル技術――により実現した。

  新技術のFO―WLPの適用で、従来は3.0×3.0×0.7ミリメートルのパッケージへ封入していたチップサイズ1.6ミリ角の8ビットマイクロコンピュータを、体積80%減となる2.0×2.0×0.3ミリのパッケージへ封止することに成功した。

  配線体はポリイミドと銅により形成された2層メタル配線で、最小線幅/スペースは15マイクロメートル/10マイクロメートル、層間ビアサイズは20マイクロメートル。

  さらに、今回開発したウエハーレベルの再配線技術を、複数のチップを横に並べて高密度な配線で相互接続する形で応用することにより、1個のチップを封入した通常パッケージと同等サイズへ小型化・高集積化できる新パッケージも実現可能としている。

  なお、同社は今回の成果を、9月14日から16日まで、ドイツのベルリン市で開催された実装技術の学会「The Electronics System Integration Technology Conferences(ESTC 2010)」で、現地時間の16日に発表した。



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