環境発電やローパワー向け降圧型コンバータ「TPS62120」

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本ＴＩ）は、エネルギーハーベスト（環境発電）やローパワー用途向けに、高効率・超低消費電力の降圧型コンバータ「ＴＰＳ６２１２０」を発売した。価格は１千個受注時０.９５ドルとなっている。

　 新製品は主に、熱や光、振動などの環境エネルギーを電気に変換する発電素子で駆動する「エネルギーハーベスト」システムをターゲットにした製品。２―１５Ｖの広い入力電圧範囲で、出力電圧範囲も１.２―５.５Ｖに対応。出力電流は最大７５ｍＡで最大９６％の電力変換効率を実現している。

　 また、負荷電流範囲全体にわたり高効率化するパワーセーブモードを備え、１００μＡの負荷電流まで７５％の変換効率を維持する。

　 さらに軽負荷時はパルス周波数変調（ＰＦＭ）モードで動作し、１１μＡと低い静止電流を提供する。大きな負荷電流時は、セーフモードから固定周波数のパルス幅変調（ＰＷＭ）モードに自動的に切り替わり高効率動作を行う。

　 同社の超低消費電力マイコン「ＭＳＰ４３０」や低消費電力ＲＦＩＣ「ＣＣ４３０」などへの電源供給に対応している。

　 パッケージは、３ミリ角サイズの８ピンＳＯＴ―２３を採用。また、出力ディスチャージャとパワーグッド出力を省略した「ＴＰＳ６２１２２」も用意。同６２１２２のパッケージは２ミリ角サイズの６ピンＱＦＮとなっている。