画像高速伝送用シリアルIF適合の0.5ミリピッチFFCコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、次世代の画像伝送用高速シリアルインターフェイスに適合する高速伝送対応０.５ミリピッチＦＦＣコネクタを開発した。製品リリースは１２月を予定。当初極数は５１極。

　 信号伝送部の端子形状などを高速データ転送に最適化し、また専用グランド端子でインピーダンスの整合性を図った。インピーダンス整合されたシールド付きＦＦＣと合わせて使用することで、極めて安定した高速信号特性を実現する。

　 １ペア当たりデータ伝送速度３.７５ギガｂｐｓが要求される、ザインエレクトロニクス提唱の「Ｖ―ｂｙ―Ｏｎｅ　ＨＳ」をはじめとする次世代パネルインターフェイスで要求される高速伝送に適合。良好な信号特性により、大画面液晶テレビの基板間接続用などＦＦＣを使用する他社・従来製品に対し、より長距離の接続を可能にする優位性を持つ。

　 形状はＦＦＣを直接挿入する１ピース仕様を採用。市販の２ピースタイプと比べ、奥行き寸法を約５０％削減（同社調べ）した。省スペース化や工程削減、部品管理の簡易化に寄与する。

　 アクチュエータはフロントフリップタイプ、耳付きＦＦＣによる仮保持機構あり。ＲｏＨＳ指令対応品。梱包はエンボステーピング。

　 用途は、フルＨＤ/３Ｄ対応液晶テレビ、複合コピー機、ノートＰＣなど。

　 最大定格電流０.８Ａ。最大定格電圧５０Ｖ。推奨ＦＦＣ厚は信号端子部０.３ミリメートルプラスマイナス０.０５ミリメートル、グランド端子部０.５ミリメートルプラスマイナス０.０５ミリメートル。