電圧63Ｖ導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ「PXV/PSV」

　日本ケミコンは、定格電圧６３Ｖをラインアップした導電性高分子アルミ固体電解コンデンサのチップ形「ＰＸＶシリーズ」およびリード形「ＰＳＶシリーズ」を開発、サンプル出荷を開始した。量産は１１年２月を予定しており、チップ形はケミコン宮城、リード形はケミコン米沢で、それぞれ月間２０万個から。

　 新製品は、電源出力回路における平滑用コンデンサとして、産業機器のほか、通信基地局やカーエレクトロニクス機器などへの採用を見込む。

　 高分子電解質の形成方法や生産方式の最適化を進展したことで、１２０ヘルツの低周波での容量減少の解消に成功し、高耐電圧化に伴う耐熱性、低温特性、充放電サイクル特性などを改善した。

　 また、商品化に合わせて製品サイズのバリエーションを拡大するとともに、高容量化も実現している。

　 耐久性は１０５度Ｃ２千時間保証。定格電圧は２５―６３Ｖ。

　 チップ形は、サイズがφ６.３×５.８―φ１０×１０ミリメートルで、８.２―１２０μＦをカバーする。リード形は、φ８×１１.５―φ１０×１１.５ミリメートルサイズで、３３―１５０μＦをカバーする。