101001_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月1日 |
101001_01 |
山一電機 |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
通信インフラ用 |
10Gbpsx12ch送受信一体型のパラレル光モジュール
山一電機はこのほど、パラレル光モジュール実装技術の開発により、10ギガbps×12チャンネル送受信一体型のパラレル光モジュールの開発に成功し、IBTA(インフィニバンド・トレード・アソシエーション)が策定したCXPフォームファクタ準拠の「IBTA―CXP光アクティブケーブル」を試作した。
ネットワークの高速化、大容量化に伴うテレコム・データコム装置間および装置内の伝送帯域拡大により、従来の電気に代わり「光インターコネクト」の必要性が高まっており、特に装置間および装置内を接続する短距離インターコネクト用途に特化したパラレル(多チャンネル)光モジュールの需要の伸びが期待されている。
■蓄積技術を駆使
同社は09年に、NTTから光接続技術および光モジュール技術の技術移転およびハード開示を受ける契約を締結。これらの開示技術を基に、同社グループの持つ高速伝送用FPC(YFLEX)、通信用光学製品の製造技術(光伸光学工業)および10ギガbpsクラスの高速コネクタ開発で培った高速伝送路設計・評価技術を駆使し、今回、10ギガbps×12チャンネル送受一体型のパラレル光モジュールの開発に成功した。
今回の開発成果は、IBTAが策定した「CXP規格」(120ギガbps 12× small Form―factor Pluggable)準拠のAOC(アクティブ光ケーブル)として、5日に千葉市美浜区の幕張メッセで開幕する「CEATEC JAPAN2010」の同社ブースで参考出品する。
■FPC上に搭載
開発技術の特徴は、1枚のFPC上に光電変換部と制御部品をすべて搭載し一体化、光電変換部はすべてフリップチップにより実装し、10×7×1ミリメートルと小型化を実現。FPCそのものを曲げることにより、光方向変更部品(ミラーなど)を用いず、自由な光学方向の設定が可能。
NTTが開発した小型光コネクタ「SFコネクタ」の採用で光学インターフェイス部の簡易化と小型化を実現。これらにより、伝送容量の大容量化やサーバーの処理能力のネックの解消などに寄与できるという。
CXPは、送信と受信が各12チャンネル(計24チャンネル)で、1チャンネル当たり最大10ギガbpsの速度で信号のやり取りを行う高速伝送仕様。今回同社が開発した「CXP―光アクティブケーブル」は、サーバーとルーター間やサーバーとスイッチ間などの装置間接続用として、150―300メートル程度までの短距離接続用に開発したもの。
「将来的には、今回の技術を装置内接続用などにも展開し、超小型カスタムソリューションなどへの展開を図っていく」(同社)方針。 |