大電流NMOS低飽和タイプレギュレータIC「MM3501〜3504」

　ミツミ電機は、大電流（１.５―６Ａ）、ＮＭＯＳ（Ｎ型金属酸化膜半導体）低飽和タイプレギュレータＩＣ「ＭＭ３５０１〜３５０４」を開発した。１１年４月から量産開始する。オン抵抗内蔵（５０ｍΩｍａｘ）。主な用途は、ＰＣ、テレビ、複写機。

　 ＣＰＵなどのコアＩＣは、半導体プロセスの微細化で、消費電流が増大する一方、動作電圧の低電圧化でノイズマージンは減少している。コア電圧の動作許容範囲は小さくなり、電源ＩＣには安定的な電圧供給が求められる。

　 ＭＭ３５０１〜３５０４は、低オン抵抗のパワートランジスタを内蔵しており、スイッチングノイズによって直接ＤＣ―ＤＣ電源を接続するのが難しいコアＩＣに、低損失で安定的な電圧供給が可能。特徴は（１）２入力電源を採用することでパワートランジスタのオン抵抗を低減（２）大電流・低飽和タイプレギュレータに適した各種保護機能を充実（３）２パッケージを用意。

　 仕様は、無負荷時消費電流（ＶＤＤ）１.４ｍＡ　ｔｙｐ。オフ時消費電流（ＶＤＤ）０.０１μＡ　ｔｙｐ。出力電圧範囲０.８―１.５Ｖ（５０ｍＶ　Ｓｔｅｐ）。出力電圧精度プラスマイナス１％。出力オン抵抗は、５０ｍΩｍａｘタイプはＭＭ３５０１（保証出力電流６Ａ）、ＭＭ３５０２（同３Ａ）、１２０ｍΩｍａｘタイプはＭＭ３５０３（同２Ａ）、ＭＭ３５０４（同１.５Ａ）。機能は、ソフトスタート機能、ＵＶＬＯ（ＶＩＮ、ＶＤＤ）、過電流保護、熱保護・出力ショート検出。

　 生産計画は、１１年４月から月産５０万個。

　 サンプル出荷時期は、今年１２月からを予定。サンプル価格は４００円（消費税別）。