大容量規格「BDXL]対応の400mW級出力の青紫半導体レーザー

　ソニーは、ブルーレイディスク（ＢＤ）の記録・再生用途に適し、大容量規格「ＢＤＸＬ」にも対応した４００ｍＷ級出力の青紫色半導体レーザーの販売を開始した。高出力化により、レンズやプリズムなどの光学部品の選択幅やハードウエアの設計自由度を高めることができる。

　 今回発売するのは、４００ｍＷ出力で直径５.６ミリパッケージと３５０ｍＷ出力で同３.８ミリのパッケージの２機種。どちらもサンプル価格は１千円。端面コート材料と製膜方法の新規開発により、レーザー熱による瞬時光学損傷が起こる光出力の値を引き上げた。

　 また、構成材料である窒化ガリウム系材料の生産用に最適化したＭＯＣＶＤ（有機金属化学気相成長）結晶成長装置を新たに開発。ウエハー工程でも高い生産効率を確保できるプロセス、およびプロセス装置開発なども行った。

　 生産は、半導体レーザーの累計出荷数が３０億個に至る、１００％子会社のソニー白石セミコンダクタで行う。