100920_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月20日 |
100920_01 |
アナログ・デバイセズ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般民生用 |
最大600メガHzと高速動作のBlackfinプロセッサ「ADSP-BF592」
米アナログ・デバイセズ社(ADI、日本法人=東京都港区、馬渡修社長)は、プロセッサ「Blackfin」として、400メガヘルツ動作という高性能製品ながら、1万個受注時3ドルという低価格を実現した「ADSP―BF592」のサンプル出荷を開始した。サイズも9ミリ角と小さい。自動車、民生、産業、医療といった用途向け。
Blackfinプロセッサは、32ビットRISCマイコンと同様の制御処理機能と、デュアル16ビット乗算累積(MAC)デジタル信号処理(DSP)を合わせ持つプロセッサ。最大600メガヘルツ の高速動作など、高い性能と低い消費電力などの特徴を持つ。
サンプル出荷を開始したADSP―BF592は、Blackfinの中で最も価格性能比、性能面積比を追求した低コスト品。「従来、価格面、サイズ面で高性能なプロセッサを導入できなかった様々な用途に対応する製品」(プロセッサ&DSPテクノロジーグループのコーリン・ダガンマーケティング担当ディレクター)と位置付ける。
400メガヘルツ/800メガMACの高速動作ながら、周辺回路、メモリー構成を必要最小限に抑え、小型、低コスト化。I/OとしてSPORTとSPIを各2チャンネル、16ビットPPI、TWIなどを搭載。メモリーは、独自のOS「VDK」と、ほぼすべてのランタイムライブラリを格納できる64キロバイトインストラクションROMのほか、32キロバイトインストラクションSRAM、32キロバイトデータSRAMを搭載。多くの用途で外付けメモリーを必要としない構成となっている。
パッケージは64ピンリードフレームCSPを採用し、9ミリ角という超小型サイズを実現。消費電力は、400メガヘルツ動作時127mW、300メガヘルツ 時88mW。また、スタンバイモード時には1mW未満の消費電力に抑える。
■ 幅広い用途に
高性能、小型、低消費電力、そして低価格が要求される幅広い用途での採用を見込んでいる。
ダガンマーケティングディレクターは「新製品により拡大する用途として期待するアプリケーションの1つがスマートメーター。スマートメーターの無線通信部の信号処理機能を低コストに実現できる」と話す。
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