100914_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月14日 |
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アーム(英) |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
移動体通信機器用 |
スマートフォン等向けプロセッサコア「ARM Cortex-A15」
英アーム社(日本法人=横浜市、西嶋貴史社長)は、2―3年後のスマートフォンなどの機器への搭載を見据えた新しいプロセッサコア「ARM Cortex―A15」を発表した。最大動作周波数2・5ギガヘルツの性能を、バッテリ駆動機器対応の低電力消費で実現する。既に3社の半導体メーカーにライセンス供与を開始している。
Cortex―A15は、現在、発売されている多くのスマートフォンに搭載されているSoCのCPUコアに採用されている「同A8」、今秋以降に搭載製品の発売が控える「同A9」に続く、同社最新世代の高性能CPUコアIPとなる。
A8、A9同様に、A15でもスマートフォンやタブレットPCといったモバイル情報端末向けSoC(システム・オン・チップ)のほか、その性能の高さからデジタルテレビやホームサーバー、通信インフラ向けのSoCのCPUコアとしての採用も見込む。
■ マルチコア対応
A15では、シングルコア構成から8コア以上のマルチコア構成まで対応。マイクロアーキテクチャレベルから新たに開発し1クロックでデコードできる命令数がA9の2命令からA15では3命令に拡張するなど、性能を向上している。
L2キャッシュメモリーを初めてコア内に内蔵したほか、バスインターフェイスを128ビットに拡張するなどメモリーインターフェイスでの大幅な性能向上も図られている。それらの結果、総合的な性能は「A9に比べ、2倍の性能が得られる」という。
A15のリードライセンシーの一社であるテキサス・インスツルメンツでは、モバイル機器向けSoCにA15を適用した場合、A9に比べ60%消費電力を低減できるとする。
新たに仮想化技術対応も強化し、物理メモリー空間サポートも1テラバイトまで拡張するなどしている。
日本法人の西嶋社長は「当社の歴史の中で、最も時間と費用をかけて開発したコア。2―3年後には驚くような最終製品が出てくるだろう」と語った。
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