100910_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月10日 |
100910_01 |
NXPセミコンダクターズ |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
パソコン・OA機器・LAN用 |
JESD204A規格対応のCGVハイスピードコンバータ類33種
NXPセミコンダクターズ(日本法人=東京都港区)は、高速シリアルインターフェイス規格「JESD204A」に対応した高速データコンバータのラインアップを急速に拡充している。同社では業界に先駆けたJESD204A対応により、高速ADコンバータ/DAコンバータ世界シェアを現状の5%から12年に10%へと引き上げる計画。
JESD204Aは、ADC/DACといったデータコンバージョンICとFPGAなどロジック間のインターフェイス規格。最大伝送速度は3.125ギガbpsであり、従来のLVDS―DDRなどのインターフェイスに比べ配線数を大幅に削減可能。従来のインターフェイスに比べ、最大1割程度基板サイズを削減でき、基板層数や設計工数、外付け部品個数などの削減にもつながり「最大で40%、総保有コストを削減できる」(同社)とする。
1950年代からデータコンバータを展開し、通信インフラや産業機器、医療機器などに使用される高速データコンバージョン分野に特化する同社は、09年6月に業界で初めてJESD204A準拠ADCを製品化した。10年中にはADCで25種、DACで8種の同規格対応品がそろう予定で、ラインアップ数でリードする。
同社では、同規格対応品を「CGVハイスピードコンバータ」と呼び、同規格に準拠したうえで、最大4.0ギガbpsの伝送速度、最大100センチメートルまでの伝送距離(同規格は20センチメートルまで)と拡張した機能、性能を提供する。
またADC/DACとしても、独自のキャリブレーション(校正)技術などにより、幅広い温度範囲で安定した性能を実現するなどの特徴を持つ。
同社では、CGVハイスピードコンバータ以外にも従来のパラレルインターフェイス品の拡充も進め10年に83種のADC、18種のDACの製品を投入。また年内に分解能12―16ビット、サンプリングレート最高毎秒250メガサンプルの新ADCファミリーや12―16ビット最大毎秒1・2ギガサンプルの新DACファミリーのサンプル出荷も開始予定で、ラインアップ拡充を継続する。
「当社のハイパワーRFや小信号RF製品と組み合わせたシグナルチェーンレベルでの提案力なども生かしながら、この分野に積極的な投資を行いメジャープレーヤーの地位を確立したい」と、ハイスピードコンバータ製品担当のマウリー・ウッドシニアディレクターは話す。
|