電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月8日 100908_02 太陽誘電 受動部品 コンデンサ デジタル情報家電用

音鳴き現象対策用積層10μFのセラミックコンデンサ2品種


 太陽誘電は7日、積層セラミックコンデンサの音鳴き現象対策として「GMK325 LD106KN」(3.2×2.5×1.9ミリメートル)と「TMK316 BLD106KL」(3.2×1.6×1.6ミリメートル)をそれぞれ商品化したと発表した。静電容量10μFを維持しつつ、同社従来品から歪みを半減している。

  音鳴き現象とは、基板に実装された積層セラミックコンデンサが逆圧電効果で歪むことで、基板が振動して音が鳴る現象。同社は新たな低歪材料を開発することで、同社従来品に使用している材料から歪みを半減。同社従来品「TMK316 BJ106Kl」に比べ、発生する音の大きさを半分から3分の1程度に抑えつつ(同社調べ)静電容量10μFを実現した。

  これらの商品は、ノートPC、液晶テレビ、液晶モニター向けで、電源回路や液晶駆動用回路の平滑用途に使用される。今月から同社の海外子会社、韓国慶南太陽誘電で両製品合わせ月産500万個体制で量産開始する。サンプル価格は30円。

  積層セラミックコンデンサの静電容量を大きくするには誘電率が高い材料を使用する。そうした材料は圧電特性を有し、電圧が印加された大容量積層セラミックコンデンサは特定の方向に変形してしまう。

  ノートPCや液晶テレビの電源回路や液晶モニターなどの液晶駆動用回路では、搭載される平滑用途の積層セラミックコンデンサが圧電効果による歪みで基板を振動させて音を発する、音鳴き現象が問題となっていた。

  同社は、使用する材料の見直しを行い、新規に低歪材料を開発。薄層技術や大容量化プロセス技術との融合により、今回の新商品を開発した。


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