映画館に設置のプロジェクタ向け4K対応のDLP Cinemaチップ

　テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）は、４Ｋに対応したＤＬＰ　Ｃｉｎｅｍａチップの出荷を開始したと発表した。同チップを搭載したプロジェクタは、１１年第１四半期に映画館に設置される見込みだ。

　 ＤＬＰ　Ｃｉｎｅｍａの４Ｋソリューションでは、対角１００フィートのワイドスクリーンや同７５フィートの３Ｄスクリーンにも対応できる。４Ｋチップを採用したプロジェクタは、ＤＣＩが策定した画質およびセキュリティに関するデジタルシネマのシステム仕様に準拠するように設計されている。

　 さらに、コントラスト比は２５００対１以上を実現可能なうえ、ＤＣＩ規格に準拠した精緻な色表現や、大劇場での映写にも耐えることができる高い輝度など、様々な特徴を備えているという。

　 ＴＩのＤＬＰテクノロジーは、世界各地の映画館約２万スクリーンで採用されている。９６年初頭の量産開始から現在までに、ＤＬＰサブシステムの累積出荷台数は２千万台以上を記録したという。