100906_06
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月6日 |
100906_06 |
三洋半導体 |
半導体素子 |
ディスクリート |
移動体通信機器用 |
携帯機器向け0.9/1.2Vの低電圧駆動MOSFETシリーズ14種
三洋半導体は、業界で最も低い0.9Vで動作する低電圧駆動MOSFETシリーズ(14種)を開発し、今月から順次サンプル出荷を開始する。乾電池1本での駆動など、各種携帯機器の電源/電池対応の幅を広げる。サンプル価格は50円から。
新しい低電圧駆動MOSFETシリーズは、Pチャンネル品、Nチャンネル品の両極性で、0.9V駆動品、1.2V駆動品をラインアップする。
Pチャンネル品の0.9V駆動は業界初。また電流定格も1A以上と業界最高の大電流デバイスを実現している。0.9V駆動品の最大ゲート―ソース間印加電圧は5V。
0.9V駆動により、リチウムイオン電池1セルのスイッチや、乾電池、ニッケル水素充電池を採用した携帯機器で使用可能。
これらの機器では、従来、バイポーラトランジスタが使用され、MOSFETにより機器の低消費電力化、駆動電力の低減を実現する。
また1.2V駆動品は、最大ゲート―ソース間印加電圧は9Vと高く、2直リチウムイオン電池でも駆動可能。0.9V、1.2V駆動品双方で、携帯機器で使用される多様な電源/電池構成に対応できる。
0.9Vという低い電圧での駆動には、ゲートのしきい値電圧を低減することが不可欠。だが、しきい値電圧を下げることでドレイン―ソース間のリーク電流が増大するという課題があった。
同社では、リーク電流を下げるため、ゲート構造を見直すなど新プロセスを導入し、リーク電流を従来品と同等に抑えながら、0.9V以下のしきい値電圧を達成した。
また同時に、低電圧駆動でのオン抵抗の増大を抑えることに成功。ゲート―ソース間電圧0.9V時のオン抵抗は、Pチャンネル品で250mΩ、Nチャンネル品で165mΩを達成している。
低電圧駆動化によって多様な電源・電池構成に対応し、低電力化に貢献するだけでなく、昇圧回路なしにマイコンからの直接駆動も可能になるため、部品点数の削減にも貢献する。
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