超低電圧駆動で超小型のクロック用水晶発振器「NZ2016SF」

　日本電波工業は、環境へ配慮した超低電圧駆動対応（０.８Ｖ―）としては世界最小サイズ２.０×１.６×０.７ミリメートルのクロック用水晶発振器「ＮＺ２０１６ＳＦ」を開発した。

　 携帯電話や携帯端末などの小型機器用途では、バッテリの長寿命化・製品の多機能化に伴い、小型化・省電力化両面の推進が望まれている。こうした市場ニーズを実現するため、同社は０９年、０.８Ｖという超低電圧駆動対応のクロック用水晶発振器「ＮＺ２５２０ＳＦ」を世界に先駆け開発したが、今回さらなる小型化を実現した「ＮＺ２０１６ＳＦ」の開発に成功した。

　 ＮＺ２０１６ＳＦは、同社従来品ＮＺ２５２０ＳＦ（２.５×２.０×０.９ミリメートルサイズ）に比べ、超低電圧駆動という特性を損なうことなく、容積・重量ともに約５０％減と大幅な小型化により、環境負荷の低減を実現した。

　 新製品は、特に多機能が進むスマートフォン、デジタルオーディオプレヤー、ＰＮＤ、ノートＰＣ、携帯ゲーム機、電子ブックなどの携帯機器におけるバッテリの長寿命化・環境負荷の低減に貢献する。また、携帯機器だけでなく、幅広い用途に対応するため、広い周波数範囲（１.５―５０メガヘルツ）を実現しており、エレクトロニクス関連産業の様々な分野で環境負荷低減が期待できる。