TransferJet無線技術対応機器向けアンテナカプラ「F8030」

　ＳＭＫは２９日、ＴｒａｎｓｆｅｒＪｅｔ無線技術対応機器向けのアンテナカプラ（薄型タイプ）「ＦＸ８０３０」を開発、受注活動を開始したと発表した。ＴｒａｎｓｆｅｒＪｅｔ無線技術は、誰でも簡単に安心して快適に使えることを目指して開発された近接無線伝送技術。操作距離は最大で数センチメートル、接続形態は常に１対１のためシンプルでセキュアな通信であるのが特徴。

　 このため、ＴｒａｎｓｆｅｒＪｅｔ無線技術対応アンテナカプラは、従来のアンテナとは異なり、遠方電界成分を抑え近電界信号を増幅する設計となっており、近くにアンテナカプラが来たときだけ電力を放射する。

　 ＦＸ８０３０は、昨年１０月に販売開始した標準タイプのＦＸ８０１１のレパートリ追加として、縦１０×横１０×高さ１ミリメートルの小型・薄型品を開発したもの。

　 アンテナカプラ単体をリフローはんだで、セット本体基板へ直接実装ができる構造にすることにより、セット全体の小型化・薄型化に貢献する（意匠・構造に関して特許申請中）。サンプル価格（試作型）は２千円。

　 供給は、アンテナカプラ単体だけでなく、基板実装した形でも可能。

　 用途はデジタルカメラ、ＤＶＣ、携帯電話、ノートＰＣ、プリンタなどへの組込み用。結合強度（Ｓ２１）は、マイナス２５ｄＢ以上。実装方法はリフローはんだ。