車載表示端末向けグラフィックス機能搭載コントローラLSI6品種

　富士通セミコンダクターは２６日、自動車のダッシュボードや各種車載表示端末向けとして、高性能グラフィックス機能搭載システムコントローラＬＳＩ６製品を、９月から順次発売すると発表した。サンプル価格は１８００円から。

　 新製品「ＭＢ９１５９０シリーズ」６製品は、車載マイクロコントローラとして実績がある高性能３２ビットＣＰＵコア「ＦＲ８１Ｓ」とグラフィックスディスプレイコントローラ（ＧＤＣ）、ビデオキャプチャ、通信機能を１チップに集積している。

　 ＦＲ８１Ｓコアは動作周波数最大１２８メガヘルツで、ＣＡＮ内蔵マイクロコントローラとして業界最高水準の高速処理が可能。

　 ＣＰＵ性能を発揮するため、新ＮＯＲ型フラッシュメモリーマクロ「ＥｃｏＲＡＰＩＤ」を搭載し、メモリーアクセス動作の高速化、低消費電力化を実現している。

　 グラフィックスコントローラは、自動点滅、アニメーション、アンチエイリアスフォント表示など多彩な２Ｄ表示が可能。

　 ビデオメモリーを内蔵し、ライン描画や領域コピーなどダッシュボードに要求される表示機能を多数搭載している。

　 また、スピードメーターなどに使うステッピングモーター制御用コントローラや、ウィンカや警報音作成用のサウンドジェネレータ、６４メッセージバッファ対応ＣＡＮ、ＬＩＮ対応ＵＡＲＴなどの周辺機能も備える。

　 同社では、セグメントタイプ表示付きダッシュボード向け製品として「ＭＢ９１５７０シリーズ」２製品も開発し１２月から販売を開始する。サンプル価格１２００円から。