電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
7月26日100726_01 ゲインスパン ユニット その他 一般産業用

超低消費電力なWi-Fi対応モジュール「GS1500M/1011M」等


 超低消費電力なWi―Fi対応SoCを提供するファブレス半導体メーカーの米ゲインスパンが、日本市場で本格的な営業活動を展開し始めた。主に産業分野におけるマシン・トゥー・マシン(M2M)の用途で、製品の拡販を推進する方針だ。

  ゲインスパンは、06年9月に米国カリフォルニア州で設立されたベンチャー企業である。低消費電力駆動と高い利便性の実現をコンセプトにした組込み用Wi―Fi対応SoCを手掛けている。製品としては、Wi―Fiモジュール「GS1500M」「GS1011M」などを展開している。

  5月に量産を開始した主力のGS1011Mに搭載されているSoCは、待機時の消費電力が5μAという低消費を実現。これまでのWi―Fi対応チップは消費電力が高くなりがちで、バッテリだけで長期間駆動させるといったことが難しかった。しかし、同社の製品を利用すれば、「使い方によっては、単三電池で10年持たせることができる」(エリック・タボレック バイスプレジデント)という。

  また、シリアル接続により、簡単に無線LANに接続できる点も特徴。それにより顧客は、コンシューマ分野で浸透しているWi―Fiネットワークを産業分野でも手軽に構築することが可能だ。さらに、顧客のネットワーク構築を支援する関連ソフトウエアも充実させている。

  同社は、産業機器分野や医療機器、スマートメーターなどでの採用を狙っている。産業分野では、短距離無線通信規格のZigBeeも普及が期待されているが、ZigBeeより、コンシューマ分野で慣れ親しまれているWi―Fiが本命との見方だ。

  チップの生産は、台湾TSMCの180ナノメートルプロセスを活用。GS1011Mの単価は、1万個受注時で15―20ドルとなる。国内での販売代理店は、アルティマと佐鳥電機。

  「日本では営業展開を開始したばかりだが、事業の拡大に期待している。12年の段階で100万ユニット以上を販売したい」と、タボレック バイスプレジデントは意気込みを語る。


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