ミラークランプ内蔵IGBTゲート駆動フォトカプラ2品種

　アバゴ・テクノロジーは、モーター制御/電力変換システム向けとして、ピーク出力電流２.５Ａのミラークランプ内蔵ＩＧＢＴゲート駆動フォトカプラ「ＡＣＰＬ―Ｈ３４２」「同Ｋ３４２」を発表した。サンプル価格は２５０円から。

　 新製品が搭載するアクティブミラークランプは、ＩＧＢＴが高電圧でスイッチングする際のミラー電流を制御するもの。ＩＧＢＴのターンオフ特性に影響を与えることなく、大きなゲート容量を素早く低レベルに放電する。そのため、ＩＧＢＴターンオフ時の誤作動を防ぐ目的で一般的に用いられる負電源が不要になる。

　 業界最高レベルの４０ｋＶ/μｓの同相除去性能を備え、ノイズの多い環境下でもシステムの確実な動作を可能にする。また、アンダーボルテージロックアウト（ＵＶＬＯ）機能を搭載。ゲート駆動用電源電圧がＩＧＢＴの安全な動作に足りない場合、ＩＧＢＴをオフ状態に保つ。ＩＧＢＴの不完全なオン状態による電力損失増大を防止する。

　 電源供給電流は最大２.５ｍＡに抑えるほか、ブートストラップ電源による動作、レールツーレール出力を実現している。

　 最大動作絶縁電圧（オプション対応）は同Ｈ３４２が８９１Ｖ、同Ｋ３４２が１１４０Ｖ。ＡＣ瞬時絶縁耐圧は、同Ｈ３４２が１分間３７５０Ｖｒｍｓ、同Ｋ３４２が同５千Ｖｒｍｓ。

　 パッケージは８ピンＤＩＰに比べ、３割程度実装面積が小さい「８ピンストレッチＳＯパッケージ」を採用している。