導電性高分子タンタルコンデンサ「ネオキャパシタ」の新ラインアップ

　ＮＥＣトーキンは、導電性高分子タイプのタンタルコンデンサ「ネオキャパシタ」の製品ラインアップを拡充した。従来構造品において、３２１６および３５２８サイズで業界最先端の高容量、低ＥＳＲ品、新構造である基板端子構造を採用した２０１２サイズ品、さらには７３４３サイズで１６Ｖ/２０Ｖ/２５Ｖ中高耐圧品で新機種を相次いで追加した。

　 「ネオキャパシタ」は、小型、高容量、低ＥＳＲを特徴としており、ノートＰＣやデジタルカメラなどのポータブル機器を中心に多く使用されている。

　 従来構造の「ＰＳ/Ｌシリーズ」では、素子の高耐圧化により５Ｖライン用途に「３２１６サイズ、定格電圧６.３Ｖ」で業界最高容量１００μＦ、３５ｍΩを実現した。「３５２８サイズ、定格電圧６.３Ｖ」では、業界最先端の２２０μＦで１５ｍΩ品を拡充した。基板端子構造採用の「Ｇ/ＰＳシリーズ」では、「２０１２サイズ、定格電圧１０Ｖ」業界最高容量である２２μＦを拡充した。

　 「３２１６サイズ、６.３Ｖ/１００μＦ、３５ｍΩ」は８月から月産６００万個、「３５２８サイズ、６.３Ｖ/２２０μＦ、１５ｍΩ」は今月から月産１千万個、「２０１２サイズ、１０Ｖ/２２μＦ」は８月から月産２００万個で出荷を開始する。

　 高圧化では「ＰＳ/Ｌシリーズ」において、素子材料であるタンタル粉末・素子製造工法（陽極酸化方法や導電性高分子合成方法）の改善によって品ぞろえを拡充。ＬＥＤバックライトを搭載した液晶テレビやノートＰＣのディスプレイ用電源回路に適する。

　 Ｖケースタイプは月産５００万個で生産中、Ｄケースタイプは８月から月産５００万個で出荷を開始する。