消費電力を大幅に低減したUSB3.0対応ホストコントローラLSI

　ルネサスエレクトロニクスは、ＵＳＢ３.０対応ホストコントローラＬＳＩとして、従来品に比べデバイス未接続時の消費電力を８５％低減した新製品「μＰＤ７２０２００Ａ」の開発、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は１千円。量産は１０月からで、量産価格は３００円からを見込む。

　 新製品は、毎秒５ギガビットの高速データ転送を可能にする最新ＵＳＢ規格「ＵＳＢ３.０」を実現するホストコントローラ。０９年５月に発売した世界初のＵＳＢ３・０対応ホストコントローラＬＳＩ「μＰＤ７２０２００」に続く製品だ。

　 マウスなどＰＣ周辺機器（デバイス）が未接続の状態での消費電力を、従来品に比べて８５％減の５０ｍＷに抑えた。端子配置は従来品と同じで、従来の基板に流用できる。

　 同社は現在、世界で唯一のＵＳＢ３.０認証を取得したホストコントローラＬＳＩを発売するメーカー。デバイスドライバーを自社開発し、様々な周辺機器との互換性を高める取り組みも実施している。

　 同社では、低消費電力で廉価な新製品を、ＵＳＢ３.０の普及をさらに加速させるものとして位置付け、積極的な拡販活動を展開する方針だ。