家電のモーター制御用8ビットマイコン「MB95390Hシリーズ」

　富士通セミコンダクターは、電子レンジ、フードプロセッサ、ドライヤなど向けのモーター制御用８ビットマイコンの新製品「ＭＢ９５３９０Ｈシリーズ」（６製品）のサンプル出荷を６月下旬から開始する。

　 サンプル価格は４００円。量産出荷は９月を予定している。

　 新製品は、３月に発売したブラシレスＤＣモーター制御機能搭載３２ピン８ビットマイコン「ＭＢ９５３３０Ｈシリーズ」のメモリー容量を最大６０キロバイトまで拡張した。

　 ピン数は４８ピン。最大１２チャンネルの高精度ＡＤコンバータ（分解能８ビットまたは１０ビット）を搭載。多数のセンサー入力の取り込みと大容量の処理プログラム搭載を可能にする。

　 ブラシレスＤＣモーター制御向けの三相波形出力のほか、ＣＲ発振回路、低電圧検出回路、ウォッチドッグタイマー回路を搭載。発振器やリセットＩＣなど２―３個の外部部品が不要になる。

　 内蔵するフラッシュメモリーは、プログラム実行中もデータ書き換えが行え、１０万回を実現した。データ保持期間も２０年まで保証する。外部からの不正なプログラムの読み出しを防ぐセキュリティ機能の搭載でソフトウエア資産の流出を防ぐ。

　 電源電圧は２.４―５.５Ｖ。ＬＱＦＰとＱＦＮの２種のパッケージがある。