業界最小のコイル内蔵DC-DCコンバータ「PQ5CM03」

　シャープは、業界最小パッケージサイズのコイル内蔵型ＤＣ―ＤＣコンバータモジュール「ＰＱ５ＣＭ０３」を開発した。

　 液晶テレビやＢＤレコーダなどの電子機器で求められている直流電圧を変換するＤＣ―ＤＣコンバータの小型化に応えた。６月３０日にサンプル出荷を始める。サンプル価格は４００円（税込み）。９月３０日から月産５５万個で量産を開始する。

　 ＰＱ５ＣＭ０３は、新開発のＩＣを用い、スイッチング周波数を１メガヘルツと高速化しコイルを小型化した。これによりパッケージサイズ９.０×６.０×２.６ミリを実現。入力電圧１２Ｖから出力電圧１.２Ｖへの低電圧変換にも対応させた。コイルなどの周辺回路を内蔵することで機器開発期間を短縮できる。

　 入力電圧範囲８.５―１４Ｖ、出力電圧範囲１.１―３.３Ｖ、出力電流３Ａ、変換効率８２％（１２Ｖから３.３Ｖへの変換時、出力電流３Ａ）、動作温度マイナス１０―プラス８５度Ｃ。