100614_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月14日 |
100614_02 |
ナショナルセミコンダクター |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
太陽光発電向けパネル内蔵型部品「ソーラーマジックチップセット」
米ナショナルセミコンダクター社(NS)は、太陽光発電システムの発電量回収効率を最大化させるパネル内蔵型電子部品「ソーラーマジックチップセット」のサンプル出荷を開始した。太陽光パネル間のミスマッチを先進的な電子技術で制御する「スマート・パネル」を実現する製品として展開する。
太陽光発電システムは、発電パネルの経年劣化や日陰に代表されるミスマッチの発生により、回収可能な発電力が著しく低下するという欠点がある。ナショナルセミコンダクター社は、得意とするアナログ半導体技術を応用し、このミスマッチが生じた場合でも発電量回収効率を最大化するソリューションを開発。09年5月から「ソーラーマジックパワーオプティマイザ」として市場投入した。
昨年発売した製品は、既存、新設の太陽光発電システムに接続する、アナログICなどの電子部品を搭載したスタンドアローン型のボックス製品として発売していた。
このほど出荷を開始したソーラーマジックチップセット「SM3320」は、太陽光パネルの背面にある配線箱に直接、実装できる製品。10個のアナログIC/ミックスドシグナルICで構成し、信頼性の高いデジタル制御と、アナログセンシング、アナログ信号処理の組み合わせを実現している。
太陽光パネル単位の最大電力点追従(MPPT)方式による独自アルゴリズムを開発。モジュールからの入力電圧と電流を最適な出力電圧と電流の組み合わせに変換し、発電回収量を最適化する。
個々のパネルの電圧を昇圧/パススルー/降圧する高集積型350W3モードパワーコンバータは99.5%の効率を誇る。
オプションとして、防火用のパネルシャットオフ機能や高度な安全メカニズムも用意する。同チップセットを実装したボードレベルシステムも用意。同システムのサイズは5×3.5×0.5インチ、重さ181グラムとなっている。
同社では「ソーラーマジック技術を採用した太陽光発電システムの発電能力は、合計100MWを上回った。今回のチップセット製品の内蔵化はパートナー企業で進められ、年内に相次いで製品発表される予定」としている。
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