100603_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月3日 |
100603_01 |
富士通セミコンダクター |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
移動体通信機器用 |
LTE対応でSAWフィルター不要のFRトランシーバLSI
富士通セミコンダクターは2日、マルチモード/マルチバンド対応SAWフィルター不要RFトランシーバLSIとして世界初のLTE(ロング・ターム・エボリューション)対応製品を開発し、8月からサンプル出荷を開始すると発表した。LTE対応携帯電話端末を短期間にコンパクトに構築できる。
新製品「MB86L10A」は、GSMなど第2世代通信方式(2G)、HSPAを含む第3世代通信方式(3G)といった従来方式にも対応。
LTEは、各国ごとで異なる周波数や通信方式のモードをファームウエアの変更のみで対応できる。中国などが導入予定のLTE―TDDもサポートしている。
ベースバンドとのインターフェイスは3G―DigRF、4G―DigRFインターフェイスを備える。2G、3G、LTEのベースバンドLSIから4G―DigRFインターフェイスだけで制御することもできる。
送信部はSAWフィルター不要で直接パワーアンプを駆動できる八つの出力ポートを内蔵。
周辺部品を含めたRFシステムを簡素化し、今後主流となるマルチモード・パワーアンプもサポートできる。
受信部にはLTE、W―CDMA、GSM/EDGE対応の9入力ポートのほか、低雑音増幅器を内蔵し、GSM受信系を除いてSAWフィルターが不要。UMTS、LTEのマルチ受信を可能にする五つの追加入力ポートや、最新技術による高い受信性能を備える。
MB86L10Aは、DigRFインターフェイスを介して、LTE、3G、2Gのそれぞれのモードバンドで実地試験を実施し、性能を確認している。
6.5×9.0ミリサイズの230ピン(0.5ミリピッチ)BGAパッケージを採用している。
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