スマートメーター用広帯域特性のSAWフィルター

　ＴＤＫのグループ会社であるＴＤＫ―ＥＰＣは、今月からスマートメーター用途ＳＡＷフィルターを日本市場で販売開始する。サンプル価格は１５０円/個、キットで３千円。

　 米国ではスマートグリッドの普及に加速がつき、スマートメーターの生産台数が増加。既に同社では、スマートメーター向けにＳＡＷフィルターを販売しており、今後は日本でもスマートグリッドが本格的に導入されることを踏まえ、ＳＡＷフィルターを販売することにした。

　 中心周波数３１５―２４５０メガヘルツで展開。タンタル系を基板材料に使用した広帯域特性フィルター（有効帯域幅０.６―９７メガヘルツ）、水晶基板を用いた狭帯域特性フィルター（同０.１―０.６メガヘルツ）を用意した。

　 挿入損失は特性によって異なるが、１.４―３.３デシベルと低損失を実現。自動車向けで培った高信頼性の気密封止セラミックパッケージを使用し、マイナス４５―プラス１２５度Ｃと許容使用温度範囲が広く、３ミリメートル角×１ミリメートルと超小型化を実現した。