100525_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月25日 |
100525_02 |
サムスンモバイルディスプレイ |
表示デバイス |
液晶・プラズマ・CRT |
一般産業用 |
19インチの透明アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)
【ソウル支局】韓国・サムスン電子傘下のサムスンモバイルディスプレイ(SMD)は24日、ディスプレイの背面が透けて見える透明アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)で、世界最大となる19インチの試作品を開発したと発表した。
同ディスプレイは、SMD独自の透過ピクセル・レンダリング技術により、透過率30%を実現。製造プロセスが非常に簡素化されているため、40インチ以上の大型スクリーンにも適用可能という。
自動車のフロントガラスほか、店舗の床面ディスプレイとして様々な情報をポップアップ表示するなど、AMOLED技術向けの新たな用途を開拓するものとSMDは説明する。
自発光のAMOLEDは、液晶ディスプレイ(LCD)に比べ応答速度が1千倍以上で、高コントラスト比、広視野角を提供。かつては携帯電話など小型製品に用途が限られていたが、技術革新によりテレビ市場を視野に入れた製品開発も進んでいる。
透明AMOLEDでは、同社が1月に米国最大の民生電子機器展「CES」で、14インチの試作品を公開。今回発表した19インチ製品は、25日から米国で開催されるディスプレイの国際展示会「SID2010」で披露される予定だ。
SMDは、サムスンSDIから独立した中小型ディスプレイ事業部門と、サムスン電子の中小型TFT―LCD部門が合併、09年1月に発足したディスプレイ専門企業。サムスン電子のスマートフォンには、同社AMOLEDが採用されている。米調査会社ディスプレイサーチによると、09年の同社の有機EL売上げは前年比90%増の5億6600万ドルで世界首位。
同社は先週末、5.5世代(1300×1500ミリ)ガラス基板対応のAMOLED工場建設で、韓国・牙山地方政府と覚書を調印している。
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