100317_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月17日 |
100317_03 |
NECトーキン |
受動部品 |
インダクタ・トランス |
パソコン・OA機器・LAN用 |
超低損失メタルコンポジットチョークコイル「MPLCGシリーズ」
NECトーキンは、超低損失金属ガラス「センティクスU」を使用したシステム系向けメタルコンポジットチョークコイル「MPLCGシリーズ」を開発した。今月からベトナムの工場・NECトーキン エレクトロニクス(ベトナム)で量産を開始し、将来は月産1千万個を予定している。
既に同社では、ノートパソコンのCPUを駆動する電源回路などに向けて、メタルコンポジットチョークコイル「MPCシリーズ」や「センティクスU」を採用した「MPCGシリーズ」で豊富な実績を有している。量産拠点のベトナム工場では自動化生産体制を推進し、生産規模を拡大している。
今回の新製品は、グラフィックやメモリーなどのCPU電源回路のほかのシステム回路に向けて開発したチョークコイル。
同シリーズは、従来品と比較してコア損失が小さく、システム回路部の効率を約1%改善することが可能。システム回路の電源効率も改善し、進化するノートパソコンのバッテリ駆動時間の向上に大きな効果を発揮する。
サイズは6.7×7.3×3ミリメートル。電流は5―12A。インダクタンスは1―4.7μH。
センティクスUは同社と東北大学が共同で開発した新しい金属ガラス磁性体。金属ガラス特有の安定した非晶質構造を持ちながら、磁気損失が小さく、チョークコイルの効率を高くでき、しかも飽和磁束密度が高いため、小型化できるといった特徴がある。
また、巻コイルと金属粉末を一体成型する構造のため、無駄な空間がなく小型化できる、コイルの特性(直流抵抗)を改善できる、熱伝導性に優れる、うなり音が小さいなどの利点がある。
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