携帯機器向け抵抗感圧式タッチパネル「デコレーションタッチパネル」

　ＳＭＫは３日、タッチ操作面に化粧シートを配置してフルフラットな操作部を実現した抵抗感圧式タッチパネル「デコレーションタッチパネル」を開発し、今春から受注活動を開始すると発表した。

　携帯電話などのモバイル機器では直感的に入力できるタッチ操作のユーザーインターフェイスが急速に普及しており、合わせて機器の薄型化や画面の大型化も進んでいる。

　 モバイル機器で広く使用される抵抗感圧式タッチパネル（ＴＰ）は外周に設けた配線（額縁）をべゼルで覆う必要があるが、べゼルの厚み分の段差が生じ、薄型化に限界があった。新製品は、こうした課題に応え、べゼルを用いずに実装可能なデコレーションＴＰを開発したもの。

　 タッチ操作面に加飾印刷加工を行った化粧シートを配置し、この化粧シートにべゼルの機能を持たせフルフラット仕上げを実現し機器の薄型化を演出する。べゼルレスにより、画面がより大きくなった印象を持たせることが可能。

　 ベースの抵抗感圧式ＴＰは（１）フィルム／ガラスタイプと（２）フィルム/フィルムプラス補強板タイプを用意。見栄えや薄さ重視の用途では前者を、割れ防止や軽量を重視では後者を、というように選択できる。

　 化粧シートの印刷は各種カスタムデザインに対応。防塵・防滴対応可能。化粧シートとＴＰの張り合わせには特殊な光学のり材を用い、高い見栄え特性を実現する。

　 用途は携帯電話、スマートフォン、ＤＳＣ、ＵＭＰＣなど。

　 生産能力は、４インチ換算で月産５０万台。透過率は８２％ｔｙｐ。対応サイズは２.５―７インチ。

　 今後はさらなる大型化対応や耐環境性向上を進め、車載用途（カーナビやコンソールパネル）やＦＡ機器への展開も図る。