カーオーディオ向け汎用サウンドプロセッサ18機種

　ロームは、カーオーディオ向けの汎用サウンドプロセッサ１８機種の量産を開始する。高機能・高性能タイプからシンプルタイプまで幅広いカーオーディオのサウンドプロセッサニーズに応え、業界最多のアナログタイプの汎用機種をラインアップした。アナログタイプのサウンドプロセッサ搭載が主流となっているアフターマーケット向けカーオーディオを中心に拡販していく。サンプル価格１千円/個。２月から１８機種合わせて月産５０万個で量産に入る。

　新製品のサウンドプロセッサは、従来の汎用品３機種の性能をアップすると同時に、新たに１５機種の汎用品を追加。３系統入力・４スピーカ出力のシンプル品から４系統入力・４スピーカ出力、５系統入力・４スピーカ出力、４系統入力・５スピーカ出力、５系統入力・５スピーカ出力、５系統入力・６スピーカ出力の多機能品まで合計１８機種を一気にラインアップした。

　 Ｂｉ―ＣＤＭＯＳプロセスを採用。回路構成を変更し、シンプル品２機種は歪率０.００５％、雑音値６μＶｒｍｓ、その他１６機種は同０・０１％、同３・８μＶｒｍｓと、従来の約４分の１の業界トップ低歪、低雑音に抑えた。同社従来機種で好評のボリューム切り替え時に発生する不連続な波形を滑らかな波形に補完し、不快な切り替えショック音を軽減するアドバンスド・スイッチング機能を全機種に搭載、マイコンのソフトウエア負荷を軽減した。

　 また、全機種共通のレジスタマップを用い、制御マイコンのソフトウエアの大部分をそのまま使え、サウンドプロセッサを変更すればシンプルタイプから高機能、高性能の高級タイプのカーオーディオを簡単にラインアップできる。

　 高機能、高性能の高級タイプのカーオーディオ向けに狙った周波数だけを正確に調整可能なパラメトリックイコライザ、ラウドネス、サブウーハー用ＬＰＦ/ＨＰＦなどの各種音響補正機能を内蔵。外付け部品なしで、簡単に高級タイプのカーオーディオを実現できる。シアターサラウンドなどのホームオーディオにも応用が可能。

　 パッケージはＳＳＯＰ―Ａ２０/Ａ２４/Ｂ２８/Ａ３２の４種類。生産は前工程をローム浜松で、後工程をローム　インテグレイティッド　システムズ（タイランド）で行う。