100209_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月9日 |
100209_03 |
アナログ・デバイセズ(ADI) |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
絶縁型DC-DCコンバータ内蔵のEV/HEV向けアイソレータ
|
アナログ・デバイセズ社(ADI)は、自動車分野向けに4チャンネルデジタルアイソレータとして、500mWの電力供給が可能な絶縁型DC―DCコンバータを内蔵した「ADuM540xWファミリー」を発売した。主に電気自動車(EV)や、ハイブリッド車(HEV)のバッテリ制御やモーター制御用途向け。AEC―Q100によるマイナス40―プラス105度C自動車用温度規格における認証を取得。価格は1万個受注時5.75ドルとなっている。
EV、HEVのバッテリやモーターは、100―600Vの高電圧で動作する一方、バッテリやモーターを制御するECU(電子制御ユニット)側は主に5V程度で動作する。そのため、高電圧側とECU側を電気的に絶縁しながら制御用のデジタル信号を伝達する「デジタルアイソレータ」が不可欠となっている。
ADIでは、トランスの電磁誘導を応用した独自のデジタルアイソレータ「iCoupler」(アイカプラ)を展開。CMOSプロセスで製造でき、一般的な半導体と同じ信頼性、長寿命を実現できる利点とともに、様々なCMOSプロセスによる回路を内蔵できるという特徴がある。
これまで同社は、車載用途向けに、2―4チャンネルのアイカプラ製品を発売してきたが、今回の新製品はデジタルアイソレーション機能に加え、絶縁型DC―DCコンバータを搭載した点が大きな特徴。ECU側から500mWの電源を、トランスを応用したDC―DCコンバータ絶縁技術「isoPower」により、高電圧側に提供できる。
高電圧側にあるバッテリ監視用ICの補助電源や低電圧動作のインターフェイスICに、アイソレータ一つでECU側から電源供給可能。フォトカプラアイソレータと絶縁型DC―DCコンバータを用いた従来回路構成に比べ、基板面積を70%縮小できるほか、部品コストも50%近くに抑えることも可能になる。
「新ファミリーは、これまで産業機器などの用途で多く採用されており、車載市場で要求されるレベルの信頼性、品質を満たすと判断し、車載向け製品として発売した。車載用の特別な製造ライン、テスト工程などを用いて十分な品質、信頼性を満たしている」(同社)。
新製品は4チャンネルのデジタル信号伝達方向別に3種類あり、パッケージは10ミリ角サイズ16ピンSOICを採用。データ転送レートは最高毎秒25メガビットとなっている。
|