近距離無線伝送トランスファージェット規格対応のLSI

　ソニーは、世界で初めて近距離無線伝送技術「ＴｒａｎｓｆｅｒＪｅｔ（トランスファージェット）」規格対応のＬＳＩを製品化した。１１月から出荷を開始し、サンプル価格は１５００円。

　 同規格は５６０メガｂｐｓの高速データ転送が可能な無線技術で、機器同士を直接かざすだけで通信を行うことができる。コンソーシアムに加盟しているのはカメラメーカーや携帯電話メーカーなど。Ｐｒｏｍｏｔｅｒは１９社、Ａｄｏｐｔｅｒ２２社。

　 新製品は、ＣＭＯＳプロセス（相補型金属酸化膜半導体）プロセスを用いることで、高速通信に必要な無線機能、信号処理、ホストインターフェイスなどを単一パッケージに納めている。「ＴｒａｎｓｆｅｒＪｅｔ」の機能をわずかな外付け部品で実装できるため、小型機器への搭載も容易だ。

　 ラインアップとしては、モバイル機器向けの小型モジュール、ノートＰＣ向けのＰＣＩ　Ｅｘｐｒｅｓｓ　Ｍｉｎｉ　Ｃａｒｄモジュールに加え、ＵＳＢ接続用モジュールもラインアップする。

　 開発者向けとしてリファレンスキットとソフトウエアディベロップメントキットを用意している。