120ミリ角25ミリ厚の薄型静音ファン「D1225C」

　日本電産サーボはこのほど、薄型静音ファン「ＧｅｎｔｌｅＴｙｐｈｏｏｎシリーズ」の新製品として「１２０ミリ角２５ミリ厚高速仕様品　Ｄ１２２５Ｃ（高速仕様）シリーズ」を開発、サンプル出荷開始した。量産は１０年１月から順次対応する。

　新製品は、独自の静音ファン設計理論に基づいた新しい高風量静音軸流ファン。

　ＧｅｎｔｌｅＴｙｐｈｏｏｎシリーズ第３弾として開発した。

　同シリーズの９２ミリ角品と１２０ミリ角低速使用品での機器組込み環境に配慮した「ユーザー最適化」コンセプトをさらに進化させた。２５ミリ厚ながら同社従来品３８ミリ厚ファンを凌ぐ冷却能力を有する。

　新製品は「薄型軽量かつファンを機器に組込んだ状態で静音化と冷却性能を両立するファン」を目標に、２５ミリ厚ファンで、３８ミリ厚樹脂ケース最大風量品との置き換えでも組込み高風量化を実現できる、整流リング付きプロペラ搭載の薄型２５ミリ厚高風量静音ファンを開発したもの。

　この整流リング付きプロペラ（特許出願中）から発生する風は、サージングレス特性と後方直進流の特徴を有し、冷却性能が向上（３８ミリ厚ファンと同等）している。

　ラインアップは、定格電圧１２Ｖおよび２４Ｖ、風量４.２５立方メートル／ｍｉｎまでの高速仕様品６機種。

　同社従来品比では、同じ厚さの製品比較では組込み静音化（最大マイナス１０デシベル）と機器組込み時の通風最大幅向上（最大プラス１４％）を同時に実現し、３８ミリ厚品との比較でも大幅な騒音増大を招かず組込み時の通風量を最大１８％増大できる。

　取り付けスペースが限られる機器や、軽量化したい機器、静音化が望まれる機器で大きな効果が得られる。

　生産はインドネシア工場で行い、１０年度は２０万個の生産を計画する。