非絶縁型ＤＣ−ＤＣコンバータ「ＹＤＳeシリーズ]など４新機種

　ユタカ電機製作所は、非絶縁型ＤＣ―ＤＣコンバータ「ＹＤＳシリーズ」のローコスト版「ＹＤＳｅシリーズ」の出力電流８Ａタイプ「ＹＤＳ８００ｅシリーズ」に出力電圧プラス５Ｖ、プラス１５Ｖ、プラス１８Ｖの３機種を新たにラインアップし、サンプル受注を１２月１日から始める。

　既存の出力電圧：プラス１２Ｖと合わせ、同シリーズは全４機種になる。

　また、出力電流：３Ａタイプ「ＹＤＳ３００ｅシリーズ」と５Ａタイプ「ＹＤＳ５００ｅシリーズ」の製品化も予定しており、それぞれ出力電圧プラス５Ｖ、プラス１２Ｖ計４機種のラインアップを計画している。

　「ＹＤＳｅシリーズ」は、顧客からの要求が高い低価格化を実現するため、回路設計、使用部品、製造方法などを徹底的に見直してコストパフォーマンスを３０％近く改善した。

　これらのラインアップの投入で、１０年度１００万個の販売を計画する。

　「ＹＤＳシリーズ」のコンセプトは、最大入力電圧４０Ｖｄｃと高い電圧から入出力コンデンサを接続すれば、必要な低い出力電圧が簡単に得られるように放熱フィン、チョークコイル、回路部を一体構造にしたオンボード型、チョッパ方式のＤＣ―ＤＣコンバータ。周囲への磁束の影響を考え、チョークコイルには低漏洩磁束タイプを標準採用する。

　環境負荷物質低減のＲｏＨＳ指令に適合する。

　４０Ｖｄｃは、遊戯機器に広く使われているＡＣ２４Ｖ整流平滑方式に対応。モーター、ソレノイドなどの駆動系がある制御機器にはＤＣ２４Ｖ電源が多く、それを電力が消費される場所の近傍で必要な電圧にする分散電源システムへ応用でき、遊戯機器、制御機器に最適な製品。また、低価格なので電源内部の回路部品にも使用できる。