電子写真方式の印刷用LEDプリントヘッド「SLHシリーズ」

　京セラは１日、電子写真方式の印刷で世界最速の１８０メートル／分で１２００ｄｐｉの高速高精細印刷を実現できるＬＥＤプリントヘッド「ＳＬＨシリーズ」を開発したと発表した。

　同社従来チップと比べ、光量が約４倍の１５０μＷ（駆動電流１ｍＡの場合）の新開発１２００ｄｐｉ高輝度ＬＥＤチップを搭載することで開発できた。従来同等レベルの印刷速度で比較した場合、消費電力を４分の１に低減でき、ＬＥＤヘッドの発熱を大幅に改善、高速で高品質な印刷を可能にした。外形寸法幅６００×奥行き３６×高さ８３ミリ。

　高速印刷対応のアモルファスシリコン感光ドラムとのセット販売も含めて１０年４月に発売する。生産は滋賀八日市工場で行う。

　新開発の高輝度ＬＥＤチップは、発光素子の構成を改善し、電極や配線の構造を最適化。低電流領域での発光効率を向上し、２１マイクロメートルピッチの高密度実装で高速、高精細印刷を可能にした。