北米の液晶TV向け信号処理SoCフルHD/WXGA対応版２機種

　ルネサス　テクノロジ（塚本克博会長）は２４日、北米の液晶デジタルＴＶ向けＳｏＣ（システム・オン・チップ）として、主要信号処理を業界最小クラスのパッケージと待機時の低消費電力化を実現したフルＨＤ対応版「Ｒ８Ｊ６６９７７ＢＧ」とＷＸＧＡ対応版「Ｒ８Ｊ６６９７５ＢＧ」を発表した。

　ピンコンパチブルで、１０月からサンプル出荷を開始する。量産は１０年２月から月産２０万個で開始、同４月には月産６０万個を予定している（２製品合計）。

　新製品は、従来品と同サイズの２３×２３ミリメートルパッケージを実現し、加えて外付け部品点数も削減でき、ＴＶセット基板のさらなる小面積化を可能にした。従来、外付けだったＪＰＥＧビューワとＶＩＦ／ＳＩＦ回路の内蔵により、システムの部品点数削減と開発期間を短縮、低コスト化を図ることができる。

　また、電源回路の工夫により、待機時における消費電力の大幅削減を実現し、ＴＶセットの低消費電力化に貢献する。

　フルＨＤ対応の２品種のラインアップによって、低解像度から高解像度までのパネルに対応可能とした。

　サンプル価格はＲ８Ｊ６６９７５ＢＧが１６００円、Ｒ８Ｊ６６９７７ＢＧが１８００円。