090911_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月11日 |
090911_04 |
三洋半導体 |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般産業用 |
他励型降圧スイッチングレギュレータIC「TN8/5D01A」2機種
三洋半導体(田端輝夫社長)は10日、57Vの高入力電圧で広範囲な出力電圧に対応できる他励型降圧スイッチングレギュレータIC「TN8D01A」と「TN5D01A」を開発、10月からサンプル出荷を開始する、と発表した。新製品は出力電圧を2.7Vから24Vまで自由に調節できる可変出力タイプ。1機種で様々な出力電圧に対応でき、顧客の部品在庫管理業務軽減や在庫数の削減、電源回路設計の簡素化、さらに省資源とコストダウンに貢献する。
マイコンやメモリーの低電圧化が進み、電気機器内部では多様な電圧の電源が必要となっている。しかしながら、多様な電圧を要する場合、それぞれの電圧に変換するためには複数のスイッチングレギュレータICが必要でユーザーの在庫管理が煩雑、という課題があった。
今回、同社が開発した新製品は補正回路をIC内部に内蔵することで、ノイズの影響を大きく低減、出力電圧の安定性を向上し、大電流と低出力電圧を両立することで、こうした課題を解決した。
周辺部品を取り込むことにより、電源構成の部品点数を、同社の従来品に比べ50%削減に成功している。
拡販のターゲットは、高電圧入力で大電流を必要とするアプリケーション。これまでに販売実績のあるプロジェクタ、MFPなどのOA機器に加え、電動自転車やアミューズメント機器市場での受注拡大を展開、大電流分野で20%以上のシェア確保を目標に置く。
TN8D01A(サンプル価格800円)は出力8A、TN5D01A(同500円)は出力5A。12月から量産を開始。ピーク時には月産50万個を計画している。
◇他励方式=信号のON・OFFを行うための発振回路が内部にある方式。これに対して、周辺部品も含めた回路全体で起こす発振をスイッチングに使う方式を自励方式という。 |