自動車電装向け40Aクラスで世界最小リレー「EMIシリーズ」

　ＮＥＣトーキンは、自動車電装向けに４０Ａクラスの大容量リレーとしては世界最小レベルの「ＥＭ１シリーズ」を開発し、量産および出荷を開始した。フィリピン工場に量産設備を導入済みで、１０年末には月間１５０万個に引き上げる。

　 新製品は、世界最小レベルの実装面積（１８０平方ミリメートル）と体積（２９�t）を実現しており、ジャンクションボックス（Ｊ/Ｂ）の小型軽量化に貢献する。

　 また、競合他社の４０Ａクラスリレーと比較して、通電時のリレーの発熱を低く抑えることに成功しており、Ｊ/Ｂの高密度化に伴う発熱の問題も解消している。

　 自動車の制御基板は、Ｊ/Ｂが主流。従来のＪ/Ｂでは、特に大電流用途にはソケットに差し込むタイプの大型プラグインリレーが多用されていたが、電装化率向上とともにＪ/Ｂの小型化への要求も高まっており、基板実装タイプのリレーに切り替えて小型化・高密度化を追求する動きが欧州市場をはじめとして進んでおり、将来的に需要の増大が見込まれている。

　 また、パワーステアリング、ブレーキ、エンジンファンなどのモーター制御にも、４０Ａクラスリレーの新たな需要も増えていく見通しだ。