携帯電話のESD対策用双方向ツエナーダイオード「RKZ7・5TKP/L」2品種

　ルネサス　テクノロジ（赤尾泰社長）は９日、携帯機器内・外のＥＳＤ（静電容量放電）により生じる電圧から回路の部品を保護する双方向ツェナーダイオードとして、業界最小レベルの「ＲＫＺ７・５ＴＫＰ」とパッケージ展開品「ＲＫＺ７・５ＴＫＬ」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格はいずれも１５円。

　ＲＫＺ７・５ＴＫＰはパッケージ下面に電極を配置した構造を採用、０.６×０.３ミリメートル、薄さ０.３ミリメートル（ｔｙｐ）サイズを実現し、同社従来品に比べ７０％小型化。２種類のパッケージをそろえ、システムにより適した製品を選択でき、搭載機器の小型化を図れる。
　 順・逆両方向のＥＳＤに対応しツェナーダイオード２個と同じ特性により、部品点数、実装面積を削減する。

　小型化ながらもＰＮ接合形成プロセス条件の最適化により、優れたＥＳＤ効果を発揮し、静電気放電イミュニティ試験におけるＩＥＣ６１０００―４―２、レベル４（接触放電）に対応している。

　ＲＫＺ７・５ＴＫＰは、環境に配慮した鉛フリー、ハロゲンフリーに対応。