北米液晶デジタルTV向けフルHD/WXGA対応の信号処理用SoC2品種

　ルネサス　テクノロジは、北米の液晶デジタルＴＶ向けに、放送信号の復調から液晶パネルへの信号出力までの主要な信号処理を実現したＳｏＣ（システム・オン・チップ）２品種を製品化した。

　 フルＨＤ対応の「Ｒ８Ｊ６６９５７ＢＧ」とＷＸＧＡ対応の「Ｒ８Ｊ６６９５５ＢＧ」で、４月８日からサンプル出荷を開始する。サンプル価格はそれぞれ１７００円と１５００円。量産は７月から月産３０万個、１０月から同６０万個を予定。

　 新製品は、データの一時格納用外付けＤＲＡＭ１個だけでフルＨＤまたはＷＸＧＡのＴＶに対応できる。映像信号はＮＴＳＣのほか、コンポーネント方式やコンポジット方式などにも対応している。映像信号のノイズリダクションなど高画質化、音声多重への対応など多くの機能を備えている。

　 外付けＤＲＡＭ用には１６ビット、８００メガｂｐｓのＤＤＲ２―ＳＤＲＡＭインターフェイスを備えている。

　 また、両品種はパッケージのピン配置が完全互換で、開発のプラットフォームを共通化できる。

　 パッケージは３７６ピンＰＢＧＡ、２３ミリメートル角でデジタルＴＶ信号処理用ＳｏＣとしては業界最小クラス。電源は１.２６Ｖ、１.８Ｖ、３.３Ｖの３電源使用となっている。